燃料電池触媒PtRuの組成評価・形態観察(C0388)
XPS・SEM・TEMを用いた多角的な評価
概要
燃料電池の電極は、カーボン担体に触媒粒子が担持された構造をしています。担体や触媒粒子がどのような状態にあるか評価することは、劣化メカニズム解明や設計指針の検討に欠かせません。
触媒被毒(酸化)の状態評価には、XPS分析が有効です。また、触媒凝集や粒成長の評価にはSEM・TEM観察が有効です。
複数の分析手法を組み合わせることにより、多角的な評価をご提案します。
データ
試料:カーボン担持PtRu触媒
XPSによる状態分析:波形分離を用いた酸化状態評価
担持C及びPt,Ru触媒の成分比および各々の化学結合状態(酸化状態)の評価が可能
形態観察:
SEMにより触媒、担体形状等全体に関して、またTEMで触媒粒子の形状、粒子径の評価が可能