AFMによる注射針の表面微細構造観察(C0493)
表面のコート膜の状態を評価できます
概要
注射針等の金属加工面は一般的に粗くなりますが、粗い表面のまま注射針を使用すると、患者に不快感を引き起こす事が知られています。そのため、注射針には表面が粗い事による表面摩擦を抑えるために、生物学的不活性なシリコーン潤滑剤を用いています。
本資料では、シリコーン潤滑剤を用いた表面加工の有無による粗さ評価をAFM(原子間力顕微鏡)を用いて評価した事例をご紹介します。
データ
シリコーン膜除去前後の注射針表面をAFMで測定し粗さを比較
シリコーンコート膜除去前後の注射針表面を測定
矢印のライン解析結果
- 成膜状態を評価
- 段差をライン解析
- 粗さによる定量評価
ポイント
シリコーン膜により最表面の粗さが制御できていることを定量評価可能