三次元培養ヒト皮膚を用いた経皮吸収評価(C0495)
同一試料の分布評価と定量分析が可能
概要
医薬品・化粧品の有効性・安全性試験において、近年動物実験代替法の開発が進められており、中でも三次元培養ヒト皮膚による試験方法が注目されています。
そこで本事例ではフランツセルを用いてインドメタシンの透過試験を行い、同一の皮膚試料に対してTOF-SIMSとLC/MS/MS測定を行いました。LC/MS/MSでは皮膚中濃度・皮膚透過量の定量をTOF-SIMSでは皮膚内の成分分布評価を行いました。
データ
測定方法
フランツセルに培養ヒト皮膚(角層・細胞層)をセットし、セル上部にインドメタシンを含むゲル剤を添加しました。32℃で24時間インキュベートした後、培養皮膚中のインドメタシンの分布をTOF-SIMSで、培養皮膚中のインドメタシン濃度および培養皮膚を透過したインドメタシンをLC/MS/MSで定量しました。
皮膚透過量(LC/MS/MS)
測定手順
検量線
定量結果
成分分布評価(TOF-SIMS)
測定手順
皮膚断面イメージング(80μm×120μm)
深さラインプロファイル
皮膚中濃度(LC/MS/MS)
測定手順
検量線
定量結果