X線CTにより充放電前後の構造変化を観察できます
概要
全固体電池の研究開発においては、電池の出来栄えを評価するとともに、作動時に生じる劣化現象を把握することが重要です。そこで、X線CTを用いることで、電池を破壊することなく、電極端部におけるクラックの有無や、充放電に伴う構造変化を確認することができます。
本資料では、X線CTを用いて全固体電池の単層ラミネートセルを観察した事例を紹介します。まず、20mm角の電極全体を観察した後、欠陥が疑われる箇所に着目して拡大観察を行いました。さらに、電池を充電し、充電前後のX線CT像を比較しました。
データ
■全固体電池のX線CT観察



(上段:電極積層方向、下段:電極面内方向)
①負極合材の厚みが20μm程度増加
②欠陥箇所の構造変化
・凝集物が膨張し、周辺にクラック発生
・集電体(SUS)の湾曲の程度が増大