SFC/MS:Supercritical Fluid Chromatography Mass Spectrometry
概要
超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)は移動相に超臨界CO2を用い、試料中に含まれている成分を分離し、質量検出器で検出する手法です。
■超臨界流体とは
超臨界流体とは臨界点以上の温度圧力下にあり、液体と気体の中間的な物性をもつ状態のことです(図1参照)。超臨界CO2は取り扱いが容易な点(7.4MPa,31℃)から、クロマトグラフィーの移動相として用いることが可能です。
■超臨界CO2による抽出
SFC/MSの前段にSFE (SFE : Supercritical Fluid Extraction)を接続し、超臨界CO2を用いて試料中に含まれる成分の抽出を行います。抽出から分離・検出まで自動で行うことが可能なため、光、水、
酸素に弱い成分の分析に有効です。

分析事例:アーモンド中に含まれるビタミンの分析
アーモンドは脂溶性ビタミンであるビタミンE(トコフェロール類)を多く含んでいることが知られています。通常のLC/MSでは検出が難しいビタミンEを、SFE-SFC/MSを使用することで、酸素や水に触れることなく抽出し、分析した事例を紹介します。分析条件には、移動相に有機溶媒を添加することで、水溶性成分から脂溶性成分の幅広い成分の抽出・検出が可能です。
■SFEでの前処理

■クロマトグラム

■MSスペクトル クロマトグラム中*のMSスペクトル
