概要
セルロースナノファイバー(CNF)は、セルロースを主成分とする植物繊維をナノレベルまで微細化した繊維素材です。軽量、高強度、低環境負荷であるため、様々な分野の製品開発に活用されています。CNFは配向により特性が大きく変化するため、配向度の評価が重要となります。
本資料ではナノCTを用いて、従来のマイクロCTでは捉えられなかった短径100 nm以上のCNFを観察した事例を紹介します。ナノCT測定で得られたデータを基にCNFの構造解析、および配向性の評価が可能です。
データ
■CNFのナノCT観察
短径100 nm以上のCNFが観察可能
試料概要

※本試料は射出成形により作製

CT像のデータ解析
【繊維配向評価】


【CNFの空間分布と形状評価】


【分析結果】
・長径※500 nm以下のCNFが多数存在 ※CNFを楕円体と仮定
・90°方向を向いているCNFが多数存在(仰角60°~90°のCNF割合が75%)
→「配向性が高い試料」である(射出成形時に樹脂を流した方向と一致)