事業内容

MSTの3つの事業

MSTの事業は研究事業、振興事業、材料評価事業の3分野で構成されています。
まず、研究事業では大学を中心とした研究機関への研究助成、また、それらの機関との共同研究を行っています。次に、振興事業では国際会議・シンポジウムの支援等を手掛けており、2001年には「山崎貞一賞」を創設しました。これは、初代理事長山崎氏の功績を称えるとともに、日本の科学技術の普及啓発と科学技術水準の向上に寄与することを目的に創設した賞で、「材料」「半導体及び半導体装置」「計測評価」「バイオサイエンス・バイオテクノロジー」の4分野からなり、毎年11月に贈呈式を行っています。
そして、最も大きなウェイトを占めるのが材料評価事業です。二次イオン質量分析(SIMS)、透過電子顕微鏡(TEM)、X線光電子分光分析(XPS)などの測定装置を備え、ユーザーのニーズに応じた材料の分析・評価を行っています。


3つの事業の関連図

 

 

材料評価事業

分析サービス(受託分析)、解析・評価技術の普及を目的として、材料評価事業を展開しています。ユーザーの皆様からは高精度な解析・評価で高い評価を得ています。 SIMS






材料評価事業の歴史と今後の展望

MSTの材料評価事業は「どのような分析データを提供すればお客様が喜んで頂けるのか」を探索するところから始まりました。最初は分析データを買い上げてもらえるような実績はありません。まずは分析担当者がお客様を訪ね、議論に議論を重ねました。 宿題を頂くたびに工夫して、再度測定した結果を持って訪問することを繰り返し、徐々に信頼を築きました。
例えば、ソフトウェアによるデータ解析。測定装置付属ソフトの解析結果ではお客様が満足されないときには、分析担当者自らプログラムを改良することもありました。 このような「お客様の満足」にかける姿勢は、MSTの分析サービスの根幹であり伝統でもあります。主に半導体材料・デバイス関連分野で要望に応えてきましたが、初めて事業化に成功し、半導体業界へ大きな影響を与えたのが、「FIB-TEM」と「SSDP-SIMS」の2つの分析サービスです。

研究事業

科学技術の振興を図ることを目的とし、財団寄付行為に定める事業の一つとして実施するもので、新技術の研究・開発に携わる方に対しての研究助成あるいは共同研究を 行っています。財団設立以来毎年約10件、2014年度までに累計で研究助成342件、共同研究85件、総額で4億4千万円を超える支援を行ってきました。

振興事業

国際学会・シンポジウムへの支援や山﨑貞一賞の贈呈を通して、科学技術の普及啓発と科学技術の向上に寄与しています。

山崎貞一賞

「一般財団法人材料科学技術振興財団山崎貞一賞(以下、山崎貞一賞)」は、科学技術水準の向上とその普及啓発に寄与することを目的とし、また、当財団の初代理事長を務めた故山崎貞一氏の科学技術および産業の発展に対する功績、人材の育成に対しての貢献を記念して創設された賞です。  贈呈式




       

賞状とメダル




 




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