マスアレイ法
遺伝子解析とは、DNAの塩基配列を読み取り、遺伝子の変異や働きを調べる方法です。
本手法では、塩基の質量の違いをMALDI-TOF-MSで分析し、DNA塩基配列を決定します。これによりSNP(一塩基多型)やINDEL(挿入/欠失)、CNV(コピー数多型)等を検出することが可能です。
一度に解析できる検体数や検出可能な遺伝子数が多いことが特徴です。
[NMR]核磁気共鳴分析
NMRとは、磁場を与えられた状態の原子核に外部から電磁波を照射したときに、原子核がそれぞれの
化学的環境に応じた特定の電磁波を吸収する現象(共鳴現象)を観測することにより、化合物の構造を
推定する手法です。
白色干渉計測法
白色干渉計測法は、高輝度白色光源を用いて試料表面を「広視野・高垂直分解能・広ダイナミックレンジ」で非接触(非破壊)三次元測定が可能な装置です。
[TG-DTA-MS]示差熱天秤-質量分析法
TG-DTA-MSは、加熱によって生じる重量変化(TG)、示差熱(DTA)および揮発成分の質量(MS)を評価することができます。
[DSC]示差走査熱量測定
DSCは、加熱することによって生じる熱量変化からサンプルの物性などを評価することができます。
[RBS]ラザフォード後方散乱分析法
RBSは固体試料にイオンビーム(H+,He++)を照射し、ラザフォード散乱によって後方に散乱されてくるイオンのエネルギーおよび強度を測定する手法です。 散乱されたHeイオンの運動エネルギーを測定し、衝突した原子の質量数を調べることで分析サンプルの成分や層構造を評価することができます。
[PL]フォトルミネッセンス法
フォトルミネッセンス法とは、物質に光を照射し、励起された電子が基底状態に戻る際に発生する光を観測する方法です。得られる発光スペクトルから、様々な情報を得ることが可能です。
蛍光光度法
蛍光光度法とは、物質に光を照射し、励起された電子が基底状態に戻る際に発生する光を観測する手法です。蛍光スペクトルだけではなく、どの波長で最も発光するか(励起スペクトル)も評価が可能です。
絶対PL量子収率測定
絶対PL量子収率測定は、材料に吸収された光(エネルギー)に対し、どのくらいの効率で発光が得られるか、つまり材料の発光効率を求める手法です。
蛍光寿命測定
蛍光寿命測定は有機EL材料などの有機材料、太陽電池、光触媒、生化学等の物性研究における有効な手段の一つです。本装置では、ピコ秒レーザーと分光器及びストリークカメラを組み合わせることにより、ナノ秒やマイクロ秒スケールの時間分解フォトルミネッセンス(PL)スペクトル測定、及び、蛍光寿命測定が可能です。
[UV-Vis]紫外可視分光法
UV-Visは、波長ごとに分けた光を測定試料に照射し、試料を透過した光の強度を測定することで、試料の吸光度や透過率を求める手法です。
[XRF]蛍光X線分析法
蛍光X線分析(XRF: X‐ray Fluorescence)は照射X線により発生する蛍光X線を検出し、エネルギーや分光結晶で分光することによって、元素分析や組成分析を行う手法です。
[TOC]全有機体炭素測定
TOC計は、試料中の全炭素量(TC:Total Carbon) 、全有機体炭素量(TOC:Total Organic Carbon)、無機体炭素量(IC:Inorganic Carbon)を評価することができる装置です。
カールフィッシャー滴定法
カールフィッシャー滴定法は化学反応を利用して試料中の水分を定量する手法です。
カールフィッシャー滴定法には、“電量滴定法”と“容量滴定法”の二つの滴定方法があり、ここでは電量滴定法を紹介します。電量滴定法は、微量な水分を測定するのに有効な手法です。
計算科学・データ解析
計算科学は実験、理論に次ぐ第三の科学と言われます。計算科学シミュレーションでは計算機上に物質・現象を再現することで、実測困難な物質・現象の解析を行います。また、大規模なデータ解析により実測データの持つ情報を効果的に引き出します。