[MALDI-MS] マトリックス支援レーザー脱離イオン化質量分析法

MALDI-MS:Matrix Assisted Laser Desorption/Ionization Mass Spectrometry

装置外観

TOF-SIMS, MALDI-MSの使い分けについては
こちらをご覧ください。

[MALDI-MS] マトリックス支援レーザー脱離イオン化質量分析法の
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特徴

MALDIは質量分析法におけるイオン化法の1種であり、試料分子の開裂(フラグメンテーション)を抑制できるソフトイオン化法です。ESIやFDなどの他のソフトイオン化法ではイオン化が困難な分子量数万程度の高分子をイオン化できるのが特徴です。

MALDIと飛行時間(TOF)型質量分析計を組み合わせたMALDI-MS分析では、高分子材料のマススペクトルを測定し、定性分析を行うことができます。質量分解能が高いスパイラルモードと、測定可能な質量範囲が広いリニアモードの質量分析計を使い分けることにより、幅広い材料を評価可能です。

さらに、スパイラルモードで分離・検出した試料分子イオンを、不活性ガスと衝突させることにより開裂さ せ、生成したフラグメントイオンのマススペクトルを測定するMS/MS分析も可能です。これにより、高分子 材料の分子構造解析も可能です。

適用例

  • 高分子材料の分子量分布評価
  • 高分子材料の分子構造(繰り返し構造、末端基)の解析
  • 有機材料の劣化解析
  • 高分子添加剤の定性分析
  • 生体組織等のイメージング分析

原理

原理

装置構成

分析目的に応じて、2種の質量分析計を使い分けます。

 

スパイラルTOF型質量分析計(飛行距離17m)

 

リニアTOF型質量分析計(飛行距離2m)

データ例

スパイラルおよびリニアモードによる2種の平均分子量のPMMA(ポリメチルメタクリル酸)標準品の測定データを示します。

 

スパイラルモード

 

スパイラルモード

 

リニアモード

 

リニアモード

スペクトルデータから下記の解析が可能です。
ピークの強度分布から、合成高分子の平均分子量の算出※
ピークの質量間隔から、合成高分子のモノマーユニットの構造推定
※注:多分散度が1.1を超える試料については、平均分子量が過小評価される傾向があります。

データ形式

・PDFファイル

仕様

搬入可能な
試料サイズ
約40mm角×高さ4mm以下
質量範囲
リニアモード
m/z 4~500,000
スパイラルモード m/z 4~30,000
面分解能
(イメージング)
約20µm~

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