蛍光光度計によるりん光の発光寿命測定及びりん光測定(B0274)
蛍光光度計にてりん光測定が可能です
概要
・りん光は蛍光に比べて寿命が長いため、酸素による消光や溶媒の運動・衝突によって熱的に失活することが多く、
ほとんどの場合室温では測定できません。そのため、一般的にりん光測定は低温下にて行われます。MST所有の蛍
光光度計では試料を液体窒素温度に冷却し、りん光測定を行うことが可能です。
・りん光測定を行うためには、りん光の発光寿命を測定し、その結果より装置に組み込まれたシャッターの開閉時間
を適切に設定する必要があります。適切な測定条件を設定することでりん光と蛍光を切り分けて観測することが可
能です。本資料ではりん光の発光寿命測定・りん光測定について説明します。
データ


低温測定における溶媒について
使用する溶媒には以下の性質が求められます。
・励起光を吸収せず、溶媒自身が発光しないこと。
・低温下においても試料を析出させず溶解可能であること。
・透明なガラス状に凍結し、また、凍結した際にひびが生じ難いこと。
一般的なりん光測定にはEPA溶媒(ジエチルエーテル・イソペンタン・エタノールの混合溶媒)が利用されます。
EPA溶液以外をご希望の場合はご相談ください。
MST技術資料No. | B0274 |
掲載日 | 2021/12/16 |
測定法・加工法 | 蛍光光度法
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製品分野 | 照明 ディスプレイ 日用品
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分析目的 | 製品調査
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