海水中のTOC量評価(C0525)
塩を含む溶液中のTOC濃度の分析が可能です
概要
TOC(全有機炭素:Total Organic Carbon)計は、試料中に含まれる有機物の量を評価することができます。TOCの測定値は、河川や工業用水の水質汚濁を監視・管理する指標として広く採用されています。
今回はNPOC法(不揮発性有機体炭素:Non-Purgeable Organic Carbon)を用いた海水の分析事例を紹介します。TOCを再現性良く測定することができ、他にも塩を含む溶液、メッキ液、研磨剤等幅広い分野に適用可能です。
データ
NPOC法
試料を酸性下で通気処理してIC(無機体炭素)を除去した後、TOCを求める方法
分析事例
海水試料のTOCを5回繰り返し測定しました。
図1 海水の測定ピーク
図2 検量線(濃度範囲:0.5-10mg/L)
表1 海水の測定結果
ポイント
海水のように塩を含んだ試料でも再現性良く評価することが可能です。
適用例
MST技術資料No. | C0525 |
掲載日 | 2018/08/16 |
測定法・加工法 | [TOC]全有機体炭素測定
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製品分野 | 環境
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分析目的 | 微量濃度評価
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