メルブロミンの皮膚への浸透性評価(C0506)
テープストリッピング法により皮膚への主薬の浸透性を可視化
概要
TOF-SIMSは成分を分子イオンの質量から同定します。今回、ヒトの皮膚(腕)にメルブロミン液(赤チン)を塗布し、角層をテープにて剥離するテープストリッピング法にて、皮膚への主薬の浸透性を評価しました。
メルブロミン液を腕に塗布し、二時間後にテープストリッピング法にて角層を三回剥離し、テープの粘着層表面をTOF-SIMSにより面分析しました。角質由来のCNOに対する、メルブロミン由来の臭素Br量によりメルブロミンの浸透を数値化し、皮膚への浸透性を評価することができました。
データ
分析概要
図1 テープストリッピングの概念図
図2 メルブロミンの構造式
TOF-SIMSによるテープストリッピング後のテープの粘着層表面の分析(500μm角)
図3 テープストリッピング後のテープの粘着層表面の分析