セラミックス表面における洗浄成分の分布評価(C0704)
洗浄成分の分布の可視化や深さ方向の分布の評価が可能
概要
セラミックスは日用品から電子部品まで幅広く利用されている無機化合物材料です。その表面状態は日用品や電子部品などの材料の性質・性能に大きく影響しています。そのため、セラミックスの機能を判断するうえで、表面状態を適切に評価することは重要です。
本資料ではZr酸化物からなるセラミックス表面のぬれ性に寄与する洗浄成分について、表面分布および深さ方向分布をTOF-SIMSで評価した事例を紹介します。
データ
セラミックス表面の洗剤成分の分布評価
洗剤成分であるパルミチン酸およびオレイン酸のセラミックス表面におけるイオンイメージを図1に示します。
洗剤成分はセラミックスの凹部に分布していることがわかります。

セラミックス表面の洗剤成分の深さ方向評価
洗剤成分の深さ方向分布を図2に示します。
洗剤成分はセラミックスの表面近傍に多く分布していることがわかります。
