CIGS粉体の組成・不純物分析(C0237)
主成分および微量成分の定量分析が可能
概要
CIGS薄膜太陽電池のフレキシブル化・低コスト化を目指した開発において、光吸収層の低温形成プロセスや非真空下プロセスが必要とされており、CIGS組成の成膜方法の最適化や金属汚染量の制御が重要になっています。
今回は原料となるCIGS粉末の組成・含有不純物濃度について、ICP-MSを用いて高精度に評価した事例を紹介します。
データ
市販品測定結果
分析流れ
- ご提供試料からサンプリング
- 密閉系にて酸で溶解
- 測定に適した濃度まで希釈
- ICP-MS測定
組成分析
光吸収層を構成するCu,In,Ga,Seの4成分を定量化しました。
平均組成の不確かさは値に対して±5%程度で計測することができます。
不純物分析
光吸収層の金属汚染量を調べました。
各元素の定量下限は10ppm程度で評価することができます。