X線CT・クライオSEMによる化粧品の3D観察(C0574)
リキッドファンデーションの塗膜をマクロからミクロまで可視化
概要
プラスチック基材に塗布したリキッドファンデーションをX線CTおよびクライオSEMで観察し、試料内部の分散状態を可視化しました。
X線CTでは非破壊かつ非接触で巨視的な形態を確認でき、クライオSEMではさらに微視的な構造を観察することができます。
データ
X線CT測定結果
図1 X線CT測定結果
側面から見た断面像
正面から見た断面像
3D像
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塗膜表面(A)から基材との界面(B)まで、粒子や空隙の状
態変化を広い面積で可視化することができます。
クライオSEM測定結果
図2 SEM像
図3 水滴の識別と水滴径分布の可視化
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材料を急速凍結して分散状態を保持したまま、クライオ電子顕微鏡観察ができます。
この方法により、X線CTでは確認が難しい微細な構造まで可視化することができます。
ポイント
- リキッドファンデーション塗膜の内部構造を巨視的な形態観察で評価可能
- 電子顕微鏡による詳細構造の観察では、乳化粒子や無機粉体の形状確認が可能