飲料中ジアセチルの定量(C0535)
GC/MSによりジアセチル量が評価可能
概要
バターのようなにおいを有するジアセチルは、飲料等のオフフレーバー(異臭)として知られており、製品の風味に大きく影響します。特に、酒造業界ではppbオーダーの微量な濃度の違いが製品の香りを左右するため、ジアセチル濃度を感度よく定量することは、品質評価や商品開発において有用となります。
本資料では、通常のGC/MS測定では評価が出来なかった飲料中の微量なジアセチルを、誘導体化処理することで定量可能とした事例を紹介します。
データ
分析方法
ジアセチルを下記の反応により誘導体化し、GC/MS測定しました。
図1 ジアセチルの誘導体化前後の検出感度評価(内部標準物質:ナフタレン)
分析事例
ジアセチルは認知閾値を超過すると不快臭と感じるため、製品中のにおいの評価は品質管理において重要になります。