熱分解GC/MSによるスマートフォン封止剤の分析(C0371)
2段階の加熱によりUV硬化系素材の分析が可能
概要
熱分解GC/MSによる2段階加熱法を用いて、市販スマートフォンのディスプレイ周辺部封止剤の素材解析を行いました。低温(250℃)で試料を加熱し、発生したガス成分をGC/MS測定することにより、残存モノマーや低分子添加剤(重合開始剤、酸化防止剤)を検出することができます。引き続いて高温(550℃)で加熱することにより、高分子を分解してその構成成分を推定することができます。これにより封止剤はUV硬化系の素材であることがわかりました。
データ
1段階目の加熱(250℃)
2段階目の加熱(550℃)