リチウムイオン二次電池活物質の元素分析(C0152)
大気非暴露環境下で解体・サンプリングし、劣化・変質を抑えた測定が可能です
概要
AES(オージェ電子分光法)ではサブミクロン以下の元素マッピング(面分析)が可能なため、3元系材料(Co, Mn, Ni)の元素分布を明確に確認することができます。また、バインダ・導電助剤由来の炭素の分布も高感度で測定することができます。今回、正極活物質について、装置導入までの一連の処理を大気非暴露環境(不活性ガス雰囲気)下で行い、変質を最小限に抑えた測定を行いました。その結果、大きい粒子はLiCoO2、小さい粒子はLiCoxMnyNizO2, LiMn2O4が偏在した粒子であることが示唆されました。
データ
リチウムイオン二次電池の基本構造
正極表面のSEM像とAES元素マッピング像(面分析)