溶解再沈法による高分子材料の添加剤評価(C0407)
LC/MS・LC/MS/MSによる成分の定性
概要
樹脂製品などの高分子材料に使われる添加剤の分析を行う際は、高分子材料と添加剤の分離が必要となります。市販の樹脂製品を溶媒に溶かした後、ポリマー成分を沈殿させることにより添加剤成分の抽出を行う「溶解再沈法」で前処理した試料を用いて分析を行った事例をご紹介します。
LC/MS分析の結果多く含まれていた成分(m/z=548.50)をLC/MS/MS分析することにより、フェノール系の酸化防止剤の一種であることが推定されました。
データ
m/z=548.50の選択イオンクロマトグラム
m/z=548.50のMSMSスペクトル
推定されるフラグメントイオン