洗濯用洗剤に含まれる蛍光染料の分析(C0488)
蛍光と質量の同時測定による定性分析
概要
蛍光染料は、紫外線を吸収し可視光(蛍光)を発することで見た目の白さを増す効果から、市販の衣料・洗剤・塗料等に使用されます。本事例では、洗濯用洗剤に含まれる蛍光増白剤について、LCに蛍光検出器(FL)と質量分析器(MS)を連結し、蛍光を発する成分の定性を試みました。結果、無数に検出されたMSのピークから蛍光を発するピークが特定でき、さらにMSスペクトルの解析より成分の推定が行えました。FLとMSの連結により、一回の測定で蛍光成分の有無および成分の推定まで実施可能です。
データ
保持時間のずれがほとんどなく、蛍光とMSのデータ取得が可能