デヒドロアスコルビン酸の分析(C0517)
飲料中のデヒドロアスコルビン酸の分析が可能です
概要
近年、清涼飲料水の市場規模が拡大しており、美味しさを一層高めるため種々の検討が行われています。そのひとつとして、清涼飲料水中に適量のデヒドロアスコルビン酸が含まれていると、風味が改善されるとの報告があります。デヒドロアスコルビン酸は、飲料等に酸化防止剤として含まれているL-アスコルビン酸の酸化によっても生成されるため、試料中の正確な値を得るためには、試料開封後速やかな分析が必要です。本資料では試料開封後の時間経過に伴うデヒドロアスコルビン酸量を測定しました。
データ
L-アスコルビン酸の反応フロー
*デヒドロアスコルビン酸は誘導体化してHPLCにて測定します(分析事例C0343参照)
製品中の分析事例
図1 試料中のデヒドロアスコルビン酸の増加量
開封後は、時間の経過とともに試料中のL-アスコルビン酸が酸化され、デヒドロアスコルビン酸が増加
ポイント
開封と同時に分析を行うことにより、試料中のデヒドロアスコルビン酸を高精度に定量可能