Liの結合状態分析(C0389)
他元素を波形解析することでLiの結合状態別存在比を算出出来ます
概要
リチウムイオン二次電池において、SEI層(固体電解質界面)は電池の寿命に大きく関わる要素であり、そこに含まれるLiの化学種を知ることは重要です。Li自身はケミカルシフトが小さく直接の評価が困難ですが、結合相手元素(C,O,F,P)を波形解析で状態分離することにより、Liの結合状態別存在比を算出することが出来ます。サイクル試験前後のLiの状態評価をしたところ、試験後では試験前に比べて、Li2CO3, Li-POxFyの存在比が増加することが判りました。
データ
Liスペクトル
結合相手元素のC,O,F,Pを波形解析にて状態分離
Li結合状態別存在比(%)
MST技術資料No. | C0389 |
掲載日 | 2015/08/06 |
測定法・加工法 | [XPS]X線光電子分光法
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製品分野 | 二次電池
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分析目的 | 化学結合状態評価
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