二次電池正極の結合状態評価(C0659)
バインダー・被膜から活物質まで、サンプル本来の状態のまま評価出来ます
概要
リチウムイオン二次電池の性能向上のため、正極活物質表面の組成・結合状態や、その表面被膜につ
いての知見を得ることは重要です。表面状態を分析する手法の一つであるXPSは、検出深さが浅い(~10nm)
ことから、バインダーや導電助剤等の評価に適しています。HAXPESは硬X線(Ga線)励起で検出深さが深い
ため、バインダー等に埋もれた活物質の情報をダメージレスに得ることが出来ます。両手法を組み合わせる
ことで、バインダー・被膜から活物質まで正極シートの各成分の結合状態を明らかにすることが出来ます。
データ
■サンプル模式図
■分析結果(雰囲気制御下/スパッタ無=ダメージレスな評価)