in-situ XAFSによるRuO₂触媒の化学状態評価(C0456)
着目のガス雰囲気・温度条件下での測定が可能
概要
in-situ XAFSは、試料周りの環境を着目に応じたガス雰囲気・温度に制御した条件下で、試料の化学結合状態・局所原子構造が評価できます。そのため、触媒等、特殊な環境での状態評価が必要な場合に適しています。本資料では、in-situ XAFSを用いてRuO2粉末を還元雰囲気下で室温から400℃まで昇温させ、RuO2の状態変化を捉えた事例をご紹介します。スペクトルの形状から、100℃~200℃の間でRuO2がRuに還元されることが確認されました。
データ
装置図
石英セル内に設置した試料をガス雰囲気下で高温保持します。
- 使用可能ガス:水素、酸素、窒素、ヘリウム(※ガス濃度の制御も可能です)
- 温度:最大1000℃程度
測定結果
還元雰囲気下での昇温によってRuO2がRuへ還元されました。
測定条件
試料:RuO2粉末
ガス雰囲気:H2 100%
温度:室温~400℃
※X-ray Absorption Near Edge Structure(X線吸収微細構造)
MST技術資料No. | C0456 |
掲載日 | 2017/01/19 |
測定法・加工法 | [XAFS]X線吸収微細構造
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製品分野 | 燃料電池 その他
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分析目的 | 化学結合状態評価
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