歯科インプラント表面のXPS分析(C0512)
表面処理/コーティング層の組成・結合状態の評価が可能
概要
歯科インプラントとは、虫歯や歯周病などにより歯を失った場合に顎の骨に埋め込む人工的な器具です。
インプラントの材料はチタン・チタン合金が多く用いられ、インプラントと骨との結合を促進する目的で、表面に様々なコーティングが施されています。インプラントは生体に埋め込むため、生体と直接触れる表面部の安全性評価が重要です。XPSは最表面(~5nm程度) の組成・結合状態の評価が可能です。
本資料では、XPSで評価を行った事例をご紹介します。
データ
サンプル概要
ネジ溝の○箇所の最表面分析を行いました。
※ネジ山の評価も可能です。
分析結果
・酸化状態のTiを主に微量のSi,Nも存在 ・Cは表面有機汚染由来
関連分析事例
D-SIMS(不純物元素の定量評価):C0519
TOS-SIMS(Tiの酸化・水素化の深さ方向分析):C0509
MST技術資料No. | C0512 |
掲載日 | 2018/03/08 |
測定法・加工法 | [XPS]X線光電子分光法
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製品分野 | 医薬品 その他
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分析目的 | 組成評価・同定 製品調査
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