TDSによるステンレス中水素脱離量の分析(C0531)
TDS(昇温脱離ガス分析法)で金属中水素の脱離量の評価が可能です
概要
鋼材など多くの金属材料は、常温で結晶格子内を拡散する拡散性水素により劣化(水素脆化)することが知られています。今回は水素を添加したステンレス板(SUS316L)について、TDSで水素の脱離量を評価した例を示します。150℃付近の低温域で拡散性水素と考えられる脱ガスピークが確認されました。
データ
図1 H2のTDS 測定結果
ポイント
昇温しながら測定できるTDSは拡散性水素の分析に有効です。
表1 H2の定量値算出結果 (250℃まで約0.24gあたり)
ポイント
水素の脱離量、水素の濃度が算出可能です。
評価適用例
- めっき試料中拡散性水素の評価
- 鉄鋼材料中拡散性水素の評価
MST技術資料No. | C0531 |
掲載日 | 2018/09/20 |
測定法・加工法 | [TDS]昇温脱離ガス分析法
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製品分野 | 製造装置・部品
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分析目的 | 微量濃度評価 その他
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